11月, 2023年
クロネコヤマトのビジネス5(ビジファイブ)と宅急便TODAYサービスの終了について
【最終更新日2023年11月12日】
今日は珍しく、ヤマト運輸の当日系配達サービスについてお話したいと思います。
■ヤマト運輸の最強の当日配達サービス(の終了)と復活は?
特にビジネスをやられている方なら、お世話になって助かったことがあるサービス。
それが、『当日配達系』サービスです。
いくつかありますので、順々に見ていきましょう。
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(1) TODAYサービス
→ 朝の5時~6時程度までに、ローソンやセブンイレブンなどのコンビニから荷物を出せば特定の地域間
(東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県、茨城県、群馬県、栃木県、山梨県)で、
なんと『当日14時以降に荷物を届けてくれる!』サービスでした。
・・・でした。。
そう、このサービスは2017年10月頃もしくは11月頃(地域によって多少異なるようです)に
終了してしまっています。
追加料金も全く必要なく、このスピードで届けてくれるので、大変助かりました。
例えば、クリエイターの方なら、朝方まで制作物を作って、当日の
朝方に、ご自身の近くのコンビニで出せば、当日の到着締め切りに
間に合っていたので、まさに神サービスでした!!
その他の用途としても、例えば、朝方までにまとめたい企画書などの
提出文書や、どうしても当日中に申込書など届けたい時も非常に
役立ちました。
ちなみに、宅急便TODAYサービスの場合は、法人でなくても、
一般の方も使えていましたので、色々な場面で、お世話になった方も
多いかもしれませんね。
余談ですがセブンイレブンであればnanacoで配達料金の決済もできますので、
その点でも優秀でした。
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(2) 宅急便ビジネス5
→ 午前10時頃~午前11時30分頃まで(ヤマトの営業所によって締切時間が異なる)に、荷物を持ち込めば、
東京都の23区内から23区内へ『当日の16時以降までに届けてもらえるサービス!』でした。
・・・でした。。
そう、こちらも2018年6月29日で終了しています。
ビジ5とも略され愛されたビジネス要素の強いサービスでした。
法人しか利用できませんでしたが、上記の宅急便TODAYサービスと同様に、
もしくは、それ以上に、
例えば、当日午前のギリギリまで、仕事の成果物や、書類などを作ってから出しても、
当日夕方までに届けてくれるサービスでしたので、こちらも非常に助かりました。
ちなみに、こちらも追加料金が一切なしでした。
配送スピードの時間を考えると、これが最強かと思います。
「バイク便を使うほど、なんかへんに大げさにはしたくない」
という人の心情も酌んでいますよね。
一般的な配送料金で送れる、見た目は全く普通の宅急便でしたから、
まさに神サービスでした。
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(3) 関東当日便
→ 午前10時頃~午前11時頃まで(ヤマトの営業所によって締切時間が異なる)に、
荷物を持ち込めば、東京23区から、特定の地域(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、
山梨県、茨城県、栃木県、群馬県)に、基本的には『当日の18時以降~21時までに配送してくれるサービス』です。
尚、実際に何度か利用していますが、発送地とお届け地域がある程度近い場合はですが、
17時前後くらいに到着した場合もありました。ですので、ある程度の目安にしてください。
こちらは、、、一応まだ大丈夫。使えます。
但し、やや問題点としては、
上記の『TODAYサービス』や『宅急便ビジネス5』と違って、
一般的な会社の業務時間内までに、(通常は17時~18時くらいが一般的ですので)
荷物を届けることが難しい場合も多々あります。
一応、当日中に届けることが出来るという点から見れば、
それなりのサービス意義はあるかとは思います。
ちなみに、こちらも追加料金なしで利用できます。
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■当日配達サービスの終了の要因
『ヤマト運輸スタッフの労働時間が過度に増加し、
そして、従業員自体を今すぐ増員することが困難』な為です。
元々、深夜帯や朝方の集荷や配送業務の負担が大きいと言われてはいましたが、
昨今のAmazonをはじめとする物流量の大幅な増加も
サービス終了に拍車を掛けました。
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■営業所数の縮小化(2023年11月更新内容)
業務効率化やコスト削減のために、都内の特にオフィス中心エリアでの
営業所数が徐々に少なくなっているようです。
近隣のオフィス街の一角にあった、大変便利な営業所も最近、
相次いで何個かなくなりました。
利便性が非常に良かったので、残念です。
一番近い営業所に行くのに、今までの5倍程度の距離を移動しなくてはなりません。。
これは、ヤマト側の事情だけでなく、各企業がリモートでの仕事が増えたので、
都市部のオフィス中心エリアでの需要が、昔ほどは多くなく減ったのが理由かとも思います。
都心部ほど、立地的に賃料が非常に高いですから、仕方ないのは分かりますが、
今までも、これからも日常的に使う人にとっては、大分不便になりました。
皆さんが、働いている地域では最近どうでしょうか?
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■当日配達系サービスの今後について
一応、2023年11月現在、関東当日便は残されてはいますが(ちなみに、
関東圏以外の一部の地域間でも、似たサービスはあるようです)、
これをビジネス用途として、利用するには到着時間帯の観点からは、
やや利便性が掛けています。
尚、ヤマト運輸のスタッフ人員確保の方は、一応進んではいるといわれ
ていますので、さらに業務効率化やマネジメント関連も合わせて力を入れて、
推し進めていけば、サービス自体は継続するかも知れません。
ただ前述の労働環境の改善がさほどないまま続くようであれば、
例えば、関東当日便サービスの地域間の縮小がされてしまったり、
最終的には、当日系サービス自体の継続が微妙になるかも知れません。
特に、非常に神サービスであった『TODAYサービス』や『宅急便ビジネス5』は
利用していた人や、会社にとっては復活を切に願うとは思いますが、
現状では厳しいので、これはまさに祈るしかないと思います。
余談ですが、『TODAYサービス』や『宅急便ビジネス5』は、
東日本大震災以降、一時そのサービスを停止していた時期や配送地域なども
ありましたが、のちに復活した経緯はあります。
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■当日配達系サービスの少し先の未来のお話
ヤマト運輸とDeNAが組んで、自動運転車を使った宅配サービスの実証実験を
神奈川県で行っています。
2018年4月段階で、運転席にドライバーがいない状態で自動走行する、
いわゆる『自動運転レベル4』相当の実験まで進んでいます。
現状は小さな小回りのきく車での実験ですので、大きなトラックと
まではいっていませんが、
これが進んで様々な形態の車に実現化すれば、人間が自ら酷使して
労働することもなく、かつ、経費も大幅削減できるので、
『TODAYサービス』や『宅急便ビジネス5』に似ている、当日系サービスも、
もしかしたら近い将来復活する?かもしれませんね。
まだ実証実験の段階ですので、何年先になるかは分かりませんが、
利用する私たちも、ヤマト運輸の方々も、みんなハッピーになる
サービスを願っています!